
山本先生からのメッセージ
皆さんはコンピュータを何に使っていますか?
近年、コンピュータは、本当に身近なものになりました。
僕たちが小学校の低学年のころは、まだ一家に一台ですらパソコンは普及して
いませんでしたが、今は、もしかすると一家に複数台パソコンがあるなんていう
家もあると思います。
さらに最近では、スマートフォンも広く普及しています。
では、皆さんはコンピュータを何に使っていますか?
趣味ですか?勉強や調べものですか?
そもそも、コンピュータは、娯楽や情報収集のためではなく、
物事を「計算」するために作られました。
そのため、漢字では「計算機」と呼ばれます。
たとえば、大砲を撃つときに、どんな角度で撃てば敵に命中するでしょう。
相手に知られたくない「情報」を相手に伝えるときには暗号を使います。
人の手で「情報」を暗号にするのはとても大変です。
このように、人間が計算するととても大変で時間のかかる計算を
自動的にやってもらおうとして作られたのがコンピュータです。
いつしか、コンピュータは計算するものというよりも、
「ネットにつなぐもの」だとか、「書類をつくるもの」というイメージのほうが
強くなっています。
しかし、今でも「計算」のためのコンピュータは、さまざまなところで存在します。
国内で有名なものといえばスーパーコンピュータ「京」です。
1秒間に1京回の計算ができます。
この「京」は、新薬の開発や、災害のシミュレーションなど、人間が行うと、
とてつもなく時間のかかる計算を、正確かつ迅速に行ってくれます。
現在でも、さらに高性能なコンピュータが開発されています。
今は難しくて実現できないと思われている問題も、
いつかコンピュータが答えを計算してくれる日が来るかもしれませんね。